2サイズの銅パイプ　曲げ試作

お客様より銅パイプの試作のお話を頂きました。対象は2サイズの３図面分。お客様の方でもトライを実施したが曲げ終わり部の径公差が厳しく、また材料の性質上、きれいに曲げることが難しいとのことで弊社でも試作トライを実施してみて欲しいとの依頼がありました。曲げ終わり部の径公差は1/100台まで指定があり長年曲げ加工を行ってきた弊社としても厳しいものです。。。
何はともあれ、お客様の金型をお借りしてトライしてみることに。

マンドレルを入れて曲げ部外側のパイプの痩せを軽減したいのですが銅パイプは加工時に伸びづらく、マンドレルを効かせすぎるとすぐに割れてしまいます。そのため、まずはマンドレルの効きを弱くした結果。。。割れはしないものの曲げ内側のしわが！もちろん寸法も図面公差内に入っておらずNGとなりました。
その後、マンドレルなど調整しつつ何度もトライを重ね、しわは収まりました！ただ、マンドレルによるポコッとしたコブが曲げ部内外にあり目立つ為、さらに調整は続きます。
最終的には曲げ部内側に弊社にあるワイパー（しわ止め）を装着し調整を続けた結果、なんとか試作に成功しました！
さらにボール芯金を使用することにより、曲げ部外も通常のマンドレルを使用した時よりもよりきれいにした上でお客様に連絡し、実物をご覧いただきご満足いただけました！

続けて小径サイズの試作にもトライ！先に実施した大径サイズの試作手順を元にトライしました！が。。。
大径サイズの時とは異なり、ほんの少しマンドレルを効かせただけで割れる割れる。。。
しかし、マンドレルを無くしたり効きを弱くすると、やはり曲げ部外側が痩せてしまいます。

マンドレルを変えてみたり、ベンダーを変えてみたりしましたが中々上手くいかない。
遅くまでトライが続き、最終的にお客様からアドバイス頂いた方法も挑戦してみましたが、全くどうにも上手くいきませんでした。。。
残念ながら小径サイズの試作は諦めてお客様に報告しご納得頂き、少々不本意な結果とはなりましたが大径サイズのみ試作成功となりました！
本件のように「きれいに曲げたいけど、上手くいかない。。。」などお困りごとがございましたら、是非弊社へご相談下さい！

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